着物はじめ、其の壱(祖母の思い出)

2020年9月29日火曜日

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最初に買う着物として
狙っていたものを買った


今後のために
サイズがたくさん記載されていること
そして冒険はせず、無地のものを選んだ

唯一残念なのは
着物用の木綿生地(「地名×木綿」などで表記されるもの)ではなく
洋服用のコットン生地だということ

今回は妥協したが
いろいろと慣れて来たら
いつか国産の木綿生地で誂えたい

サイズは
もともと持っていた浴衣が
採寸して誂えたものだったので
それを参考にできた


実は
着物は若い時(~10代)から
「いつかは着ることになる」ような感覚があった

だが
やわらかもの(訪問着や附下など)はワクワクしない
そうでないものは「紬」か「浴衣」しか思いつかない
紬はいきなり手を出すには高価すぎる
着付け教室などで教わるのは「やわらかもの」だろう
それはあまり着たいと思わない
まあ着れるに越したことはないかもしれないが……(ぐるぐる)
という思いが、長くあった

事実、10年くらい前
同世代の知人が着付けを習ったのを知り
その情報や様子をわざわざ聞いて
教えてもらったのにも関わらず
行動には移せなかった

少し前から見るようになった
「アンティーク着物」や
それらと組み合わせた「和洋ミックス」の着こなしも
自分の衣服としてはピンと来なかった

去年の今頃からだろうか
インスタグラムやYoutubeで
木綿やデニムの普段着物を目にする機会が増え
「あ、これだ」と
やっと
正体がわかったような心持ちだった


呉服屋に生まれ、日本舞踊の舞踊家だった
亡き祖母の着物姿は
舞台衣装から生活着まで見ていたが
当たり前過ぎたことと
自分事に置き換えることができなかったため
「普段着に着ていたものは、どんなものか」を
きちんと訊いたり観察するようなことはなかった

とはいえ
子どもの頃の私が祖母の様子を見てうっすらと
「着るならこういうの」と思っていたのは
ハレの着物ではなくケの着物だったということだ

今、手元にアルバムがないけれど
そのうち祖母の写真をよく見返したいと思う

ちなみに手元に持っている祖母の写真は
日本舞踊のパンフレットを切り抜いた
胸上の白黒写真
キメッキメの顔で写っている(笑)
そして
衣紋はほとんど抜いていない

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