昨日の続き
→#帰省ブルー
しばし自分語りご容赦ください
目立つ手術跡が身体にあり
体力や運動能力も
遅れぎみ
おまけに
幼児の頃から
「女の子らしさ」を拒絶
ジロジロと
奇異の目で見られることが多かった
子供時代
「人と違う」「周りに馴染めない」状況に
めげないよう
がんばるのが常だった
そんな自分は
夫の両親の望んだ嫁とはかけ離れているだろうと
はじめから自覚していた
嫌われるのは本意ではないので
笑顔で振る舞い
口を慎み
気を遣おうと
思ってはいるが
その気遣いも
的を射たものではない可能性が高い
だがそれを
「夫の父母の望み通り」に
合わせる努力までは
したくない
仮に努力しても
完全に望み通りに
なれるわけがない
と開き直るような気持ちもある
私とは反対に
子供の頃の夫は
周りの様子を
観察し
学習し
周囲から浮かないようにすることで
処世してきたという
その一方
家族の中で
ひとりだけ
大学に進学し
東京で働いている夫
自ら獲得した価値観やライフスタイルと
愛着のある故郷や家族
なんとか
折り合いをつけたいと思っていたが
やはり難しく
気持ちの面でも
負担が大きくなっていた
ついに
張りつめていた緊張が
切れた
お互い
涙ながらに
いろいろと
話をする中で
これからは
夫の父母との接し方を事前に相談し
「作戦」を立てる必要があるかもしれない
ということになった
価値観はかけ離れてしまったけれど
親子関係が悪いわけではないのだ
実の親に「作戦を立てる」なんてことは
したくなかったと
夫は目を赤くした
時々刻々
世の中が変わっている
教育や福祉、マイノリティーへの関心が高い
私たち夫婦の価値観は
今後も更新されていくだろう
親との価値観はもっと
離れてしまうかもしれないが
それでいいのだ
よしんば
そうでなくても
親が高齢になり
病を得るなどしている今
状況や関係性が変わっていくのは
避けられない
これは夫の親だけでなく、私の親も
価値観うんぬんは置いておいても
「作戦」は必要になってくる
それに気が付く機会だったのだ
という話もした
気の弱い泣き虫夫婦だが
少し強くなった気がする