父母の老いの観察

2020年4月14日火曜日

70代となった両親
それぞれに持病もあり
億劫なことも少しずつ増えているようだ

いま顕著に感じるのは
「見る」「読む」ことの
ハードルの高さ

もともとは読書量も多く
パソコンやスマホの扱いも
問題ない両親だが
(父はむしろ私より詳しい面もある)

老眼や眼病(白内障や緑内障やドライアイ)もあり
「見る」や「読む」に
掛けなければならないエネルギーが
こちらが思っているより大きくなっている

私もかなり強度の近視で
近視の度合いだけで言えば
両親よりずっと「目が悪い」のだが
そういうことではないようだ


スマホの設定や、店内での探し物が
「わからない」や「できない」のではなくて
「できるけど、なんとなく面倒」


たとえば
欲しい物のイメージが明確にあるが
細かな商品名やブランド名まではわからず
店頭で探すとき

店内を探し回って疲れたところで
見つけた商品の説明書きを読んで
内容や値段を確認する
というのが、気軽にできない

読むのにも「どっこらしょ」が
必要なのだ

店が大変ならば、ネットで探せばいい
というのは
やはり若い発想で
ズラズラ並ぶ画面上の写真や文字や数字を
スクロールしながら判別するのは
もっと億劫なことのようだ

COVID-19の情報も
ネットで良質な記事を選び取り
じっくり読むという気にはなれないようで
ワイドショー頼りになりがちなのも
気にかかる

パッと目に入ったものを
ほとんど無意識に
ほとんど自動的に
「読む」のは
若い証拠・健康な証拠
いつまでも出来ることではない
と父母の姿から教わる

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